ヤマハマリン北海道製造株式会社

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成型職場 佐久間 智紀

主に担当しているのはデッキ(甲板)業務ですが、工場内の積層作業全般の見回り・指導業務も担当しています。

自分の作業の中では、図面を読み、どんな準備が必要かを把握し材料や道具などを準備する事で作業効率を良くする事を心がけています。
積層作業で最も犯し易いミスとしては「気泡」が入った積層がありますが、溶剤を含浸させマット・クロスを貼りつけるための最初のゴムヘラでの作業が上手く仕上げるための80%以上を占めます。
一般的には利き手のみの片手作業ですが、私の場合は、必ず両手でゴムヘラとローラーを同時に使って行う様にしています。
こうする事でクロスを押さえつけながら余分な溶剤を押出し、確実に積層が出来るのです。
工場の作業の中で、もっとも難易度が高い作業の一つに「ゲルコートの吹き付け」が有りますが、厚過ぎるとゲルコートが垂れてきますし、薄すぎれば船体にきちんと色が塗られていない状態になりますので、均一に吹き付けができないといけません。
そのため、自分の感覚を研ぎ澄ませ、一定の速度で確実に均一に吹き付けができる様に気を付けています。永年の経験の積み重ねではありますが、現場作業は後戻りできませんので、常に緊張の連続です。